徒然ジムノペディ
ここは管理人KAHNの日々の徒然を書き綴ったどうしようもないページです。
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2005/06/14(火) 星空と沈黙V 哲学者
次の夜。

僕は『完全な街』にいた。円い城壁に囲まれて道路が綺麗に放射線状に伸びてる。建物は皆貝殻みたいに白くて、太陽はオレンジみたいな光を贈ってる。城壁の外には丘陵が広がっていて、斜面に羊が牛が見えるけど、それらは全く動いてない。城壁の外には人影はない。街は驚くほど静かで、至るところにハンモッグとブランコがぶら下がってる。通りに面した家の壁面には絵画が飾ってあって、どれも風景画で見るものに平穏以外の感覚を与えないものだらけだ。目に入るものには何処にも黒がない。影もない。
 どの通りも中心に向かうと、やや下り坂をおりることになる。突き当たるとドーナツ方の大通りがある。その真ん中に、街の真ん中に『哲学者の宮殿』はあった。真っ白で、円柱と三角錐が混合した形をしている。
 中には5人の哲学者がいる。彼らは絶対的な知であり、正であり、この街におけるすべての行動を司るものである。

 僕はその5人の哲学者にあいに宮殿の中に入っていった。

2005/06/12(日) 星空と沈黙U 銀河の宙廊
 僕は彼女を太陽の神殿に連れて行った。途端に彼女の体は透けるように光を吸収し始めた。彼女に取り込まれる光の一閃ずつが、生命の躍動感を持って踊っていた。彼女は光の炎に身を巻かれながら、微笑んでいた。

 僕は右のこめかみに指を立て、白い翼をよんだ。彼女に取り込まれる光の量が幾分落ち着いた頃、辺りは雨の日のような白さになった。光は白く鈍色で、その透明な輝きはもはや彼女の体にとりこまれてしまっていた。彼女は透明な輪郭に縁取られ、眼の奥に刺さるような輝きを呈していた。白い翼は来た。僕は先にその上に腰掛け、眉をしかめながら彼女を見て言った。
『乗りなよ。』
彼女は笑いながら首をかしげた。
『一緒に行こう。この世界を眠らせに。』
僕はもう一度彼女に言う。
『行くんだ。夜を失った街を。朝を殺した鉄臭い都市を。僕と君で永遠の眠りで包み込もう。彼らは牧場の匂いの風の中ですやすや眠る。夢の世界は何よりも甘い。昨日来る朝を待ちながら、いつまでも、いつまでも眠るんだ。』

白い翼に二人で腰掛け太陽の神殿を離れる。『月の砂漠』を超え、『絶望の森』の上を飛ぶ。『無垢の海』と『邪知の大陸』との間、『二度目の海岸』に白い翼は降り立つ。僕は海に向けて右手を差し出し、そのまま人差し指と親指で海岸線を切り取る。目の前には眠った海が波もなく音もなく広がった。浮かび上がった魚たちの腹が星の光に照らされ、水平線の下にもう一つ星空ができあがった。僕らは二つの星空のあいだで、銀河の宙廊に立っていた。

2005/06/10(金) 星空と沈黙T もっと光を
僕には眠らせる力があった。右手をかざして相手の顔の前をなでる。すぐに何でも眠ってしまう。最初は池の睡蓮を眠らせて楽しんでた。三つ綺麗に並んで咲いている端の二人を眠らせて真ん中の女の子と話しをした。
『この世で一番怖い話を教えてあげるよ。水がない世界を想像してごらん。』
『この世で一番怖い話を教えてあげるよ。光がない世界を想像してごらん。』
 僕は右手を彼女の前にかざしそっと振り下ろした。赤い花粉がスカートのすそから僅かにこぼれ落ちた。僕は人差し指を伸ばしてその粉を指にとりじっと眺めた。三つの睡蓮はうつむいて風に吹かれて涼しそうな音をたてた。

 僕は星空の中に一人の少女を見つけた。クジラ座とツキノサバク座の間の赤い星が輝くあたりに。僕は右手を星空に向け、ゆっくりと彼女の目をなでた。彼女は僕の腕の中にゆっくりと落ちてきた。クジラ座の前足の星もいくつか眠って落ちてきてしまったみたいだ。僕は彼女が起きるまで沈黙の図書館で『涙と有刺鉄線』の本を読むことにした。

 彼女は目を覚まして、黒く長い髪をふわりと後ろにかきながしてから、こういった。
『光がたりないわ…。もっと光を。』

2005/06/08(水) 星空と沈黙
だいぶ前にあと20年足らずで星空は見えなくなるってのを聞いた気がする。廃棄する人工衛星を軌道上で破壊しているためその破片が大気層にはりつくんだかなんだか詳しいことはわかんないけどそもかくそんなかんじのことで…コレ聞いた時人間なんてホントに全員死ねと思うほどの怒りを感じた。そしてその何たる理不尽な横行の構成員に成ってることに対してもやりきれない怒りを感じたのを覚えてる。

星空と沈黙

2週間程度オレはこの中で生きる。じゃあね、現実世界。

2005/06/07(火) 言葉を紡ぐ
自分の脳の演算処理能力が及ばないことをいろいろ考える。当然考えたところで何となくしかわからないし説明することなんて不可能。

簡単に言っちゃうと次元論による死生観その他非科学的不明要素の考察。

三次元空間にもう一つ直角の軸、つまり第四次元目の軸をとることをずっと考えてて、最近やっとそれがうまく想像できるようになってきた。二次元の画像を人間は三次元としてとらえられるようになったのは訓練のせいで、4次元空間を頭の中で構築するのもおそらく訓練次第でできるようになる。多分。ってかアインシュタイン様とかは絶対できてたはず。

簡単に言うと、我々が一次元世界に住んでたとする。線。ただの線。始点から始まり終点にいきつく。その線が何故そこに存在しなぜそこで終わるのか、終点の先はどうなっているのか、そういったことはすべて不明。それを二次元に展開する。そうすると自分がうごいた線の相対的位置がわかる。平面における形質が。直線なのか曲線なのか。でもまぁそれだけ。今度はさらに三次元に展開する。なんと、すごいことがおこっちゃう。気付く、あっこれこことここ丸めてつなげちゃえばこの線はずっと続くじゃん。みたいな。これってすごいことだと思う。一次元空間に住んでいる限りは絶対わからないことでも、次元を高次化することで色んなことがわかる。
コレ絶対使える。
つまり、我々のすむ三次元空間で説明ができなかったものごと…まぁ理系の人に言わせたら光とか時間とか物質とかの小難しい話とかグラビトンの存在とかそういうことをいうんだろうけど…オレは文系だから、たとえば死、それから生、自我、精神と肉体、創始論、そういった説明出来ない事項も、理論を高次化することで簡単に説明できるんじゃないかと。
更に言うとオレはここで第四次元目にどういった要素を持ってくるかってのでおそらく何か言語に関連するものが役目を果たせるんじゃないかとかぼんやり思ってんだけど、それはまだよく考えてないためパス。

ようするに、次元論は単なる小難しい計算とかだけでなく、より広く全範囲の知に革命的な新風を呼び込むのではないかと。

平行宇宙の存在やそこにおける「確率的自我」(造語)の存在や「部分的な死」(造語)について色々考えてるところ。

知識が欲しい。知識が欲しい。

2005/06/05(日) 黒い宇宙/Blankey jet city
気の狂った友達が傘の使い方を忘れたって
さして歩く街の人たちを見て大笑いをしたって
その時彼はずぶ濡れで買ったばかりのフランスパンを三本
カバンの口からはみ出したまま 上を向いて雨を飲んでたって
それを聞いた僕はとてもかっこいいと思った

誰も座らない図書館のあの日の当たらない隅の席は
時の流れを美しく感じる人だけが座れるんだって
流星の形をした駅前の看板は、とある国のお姫様で
そのうちペジュリジアが奪いに兵を連れてやってくるんだって
家の前の桜の木のてっぺんにはリスの巣があって
なんとか今年の冬を乗り切ったらしい
埋めといたクルミを掘り返しに地上に降りてきたら
友達にならないか聞いてみる

2005/06/04(土) 話し下手と溜め息
雨がすごい。世界が沈むかな。もしも地割れが落ちて地球の中心まで穴が空いていたら、飛び込んでみようと思うだけの好奇心はある。命打つだけの価値ある体験だと思う。

雨の音、雨の匂い、雨の質感、雨の色、雨の光、雨の影、雨の温もり、すべてが好き。この気持ちはどうしようもない。生まれ変わるなら雨。願わくは梅雨にあじさいの葉の上に降りたい。雨を愛しく思う気持ちは昔好きでフラれた人の綺麗な笑顔を見た時の気持ちに似てる。

僕は頭の中で常にいろんなことを考えてる。もちろん何の意味もないこと。目をつぶって紙の上に乱暴に鉛筆を走らせて、最後に目を開いて、そこに描かれた無作為のぐしゃぐしゃに最も求められているであろう一本のまっすぐな線を通すようなもの。なんの意味もないけど、僕にとっては意味のあるもの。

たまにはおもしろいことも考えてる。でもそれらの種類のものは言葉にできない。言葉にできないから考えてる。たまには伝えられたらな。少しは退屈しないでもらえるかも知れない。でもだめみたいだ。退屈な人間だな。

しょうがないからピアノを弾く。10個の音を重ねてまた思う。「どうして指は10本なんだろう」納得がいかない。

2005/06/03(金) 不死身のビーナス/スピッツ
最低な君を忘れない
おもちゃの指輪もはずさない
不死身のビーナス いつでも傷だらけ
最低な君を忘れない
悲しい噂は信じない
不死身のビーナス 明日も風任せ

不格好でもルーズボールを必死こいて追っかけてた頃のことを思い出した。今のオレは腐ってる。立ち直れ。努力。

2005/06/02(木) 話し下手と溜め息/自作
ぽんぽん曲かいてるように見えるけど、どれも1分くらいのピアノ(orアコギ)小曲ですから。思いつき即興に気に入ったタイトルつけてるだけです。

時はふり返らないのです
僕ははじっこを歩くのです
風船までのばした手は届かなくて
はじけた光を甘く感じるのです
話し下手は夢を見る
下を向いて思い出す
溜め息をつくのです
新しい風を吸うために

2005/06/01(水) なきむし/aiko
やっぱ前日の決心じゃ甘かったか。甘党祭なだけに。よし、このPCで甘党祭が一発で変換されるようになった。ちなみにブランと鬱とBlankey jet cityが単語登録されてます。

全部の後悔は昨日のベッドの下に置いてきて、いい思い出だけ連れて行く。本当に楽しかった。記憶だけにとどめて…DVDなんてみなきゃよかった笑 はい、自己逃避現実逃避。It's me ここにいるよ。


本当に甘党祭Vol2お越し下さった皆様有り難う御座います!100編言っても言い切れないです。こんなに暖かいお客さんに恵まれたバンドで演奏できて、ホントに幸せです。謝謝。昨日時間を共有した人たちとはこの先も何らかの形で軌跡が交わる気がします。ちなみにオレはπσ混成軌道です(化学ネタ)

自分の演奏はボロボロだけど、やっぱあの三人はすげぇと思った。

オレ疲れるとホントダメな。いつも以上にいやなヤツになる。


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