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2005/10/09(日)
君を待つ間/GRAPEVINE
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秋の風は古い記憶を誘い出す匂いがする。 秋の風は、ふとすれ違った時の匂いがした。 君を待つ間見上げてた公園の木、ぼやっと光る自動販売機 幸せの定義なんて本当に曖昧なもので。 悲しみと幸せはときに同一であることもある。 時間が駆け抜けた各駅停車駅を車窓から見る。 窓を開けて 秋の香りの風を顔にうけながら 手に持った言葉の袋からそれを細かくちぎって 窓からひとつずつ落としていく。 ぽとん、ぽとん。 また君とすれ違った時の匂いがした。 きっと僕らは小さなメダカだった時からすれ違っていたんだ。
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