|
2004/12/13(月)
今日の一曲:ROCK IS DEAD/マリリンマンソン
|
|
|
学校はだるい。街は寒い。街は綺麗。キティはウザイ。 冬は寒い。何も感じない。嬉しさもぬくもりも。 神は死んでた。神の子たちが初めて人を殺した時から。 ロックは死んでた。オレらが生まれた時には既に。 リッケンのギターみたいなエッジの鋭い目をした、プジョーの車みたいな確固たるスタイルをもってて、トニックウォーターみたいに苦い、JDサリンジャーのような危なさを秘めていて、ガトーショコラのように甘い、そんな女の子が憧れ。アラスカ帰りのチェーンソーなんかよりもずっと。
僕の街
昔見た物語の中、僕は王様、気むずかしい大臣。 寝室から見渡す街並み、僕の街並み、僕の街。 朝から、商人達は市場に集まり、活気のいい声が聞こえる。 泥煉瓦の建物の間にひもを通して、人々が染め上がった絨毯を干している。 街全体の呼吸のように、朱や碧や紺の絨毯がたなびく。 街の門には門番、だけど門はいつでも開いてる。 見張り台では兵士が槍を持って兜を被ったまま チェスの一手を昼下がりまで悩んでる。 門の外には港と、その先には海と砂漠が広がっている。 門の外は外の世界。中から眺めるだけの世界。 踏み込めないし、踏み込まない。外の世界。 明日は今日と同じ日、昨日は今日と同じ日。 来週は今週と同じ。来年は今年と同じ。 かわらない。何もかわらない。 毎朝、兵隊のラッパが調和音階を奏でる時間に僕は起き。 街の様子を城から眺める。 ある朝、夕焼けがくるらしい、燃えるような夕焼けが 海の向こうからのぼって、そして沈んでゆく。 日が沈んだら、世界は終わりだ。世界の終わり。 まだ夢しか見たことがない、終わりの風景。 日は昇らない、鳥はさえずらない 子供達は笑わない 兵隊のラッパはもうならない 世界は終わってしまったから
僕の街。今日もまた朝がくる。 明日も来週も来年も来世紀も…僕は夕焼けを待つ。 眠った海と砂漠を眺めながら…僕は世界の終わりを待つ。
|
|
|