|
2014/06/15(日)
人間不信
|
|
|
帯状疱疹で3週間お仕事お休み中の彼。自室で休んでても、つい職場の事を考えてしまったり、同僚にどう思われてるか気になったりとかして、精神的にあまり落ち着けない様子なので、それなら環境を変えて気分転換してみるってことで、私の部屋で数日過ごしてみたらと提案したのですが、彼は考えてみる、と言ったっきり、結局ずっと自分ちにいます。 今日彼の部屋で晩ご飯を食べていると、また彼が仕事について気弱な事を言い出すので、 「やっぱり私んちに来るほうが、気が紛れて良かったんじゃない?考えてみるって言ったのに、やっぱり来ない事にしたの?」 と尋ねると、彼は少し驚いたような顔をして、 「いや、あの後みわちゃん気が変わったんかなって思ったから。。。」 と言いました。 彼曰く、どうも私は彼に「私の部屋に来れば?」と言った後で、「でも、よその家だと逆に落ち着かないから、自分ちのほうがいいのかな」とも言ったらしいのですが、その一言を彼は「やっぱり来ないでくれ」という意味だと脳内解釈したそうで。今度は私のほうがびっくりして、何故そんなふうに曲解するのかまるで理解できない、勝手に裏の意味があるのだろうと疑われては困ると言いました。すると彼は、 「じゃあ、あの他人の家だと落ち着かないから云々っていうのは、単純に僕のことを気遣って言ってくれてただけか。。。」 と若干ぼんやりしたような変な顔をしました。
前々からちょっとは感じていたけど、彼は私を全く束縛しないし、全く依存もしてこない、実にあっさりしている。それが私にとって非常に心地いいのであるが、それにしてもこう、必要とされてる感がないというか、もちろん私が勝手に大量のおかずを作って持って行ったり、お風呂とか玄関とかトイレとか万年床とか勝手に掃除したりすることに対して、深い深い感謝の意を表してはくれるんだけど、向こうからは一切何も要求されることはないのです。 それを私は、彼は自立しているからこそ他者に精神的に寄りかかるような弱さが無いのだと思っていたけど、どうも、それだけではないようである。彼の曰く、彼はあまり他人を信用していない。万一裏切られたりでもした場合、深く傷つくのが嫌だからと。だから私のことも、そこまで距離を詰めずに、ある程度の関係を保とうとしたいのかもしれないけれど、私があまりに素直で単純明快論理的な思考回路なものだから、どうも、この単細胞は直球で裏表がなく、変な小細工するとか、思ってもないような社交辞令もお世辞も言わない人間だというのが、どうやらやっと分かってきたらしいです。 ま、言ってみれば彼は未だに私を根っから信用はしてなかったということになりますが、私もそういう疑心暗鬼な部分は多分に持ち合わせているほうだから、共感こそすれ、まるで腹は立たなかった。むしろ、私も彼が言う「今度○○しようか」「またそのうち××するわ」っていう台詞を、「どうせじきに忘れるだろう」とか「あんまりアテにはしないでおこ」とか、正直聞き流していた部分がだいぶありましたから。 だから、お互いにもっとちゃんと信頼し合えるように努力しよう、ということになりました。
帰り道彼からメールが届いたのですが、 「みわちゃんの温かさが僕の芯に伝わってきた」 と書いてありました。 もし彼の芯が女性不信の塊でカチカチに凍っていたとしても、時間をかけてそれを溶かせたらいいかなと思います。
|
|
|