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2013/09/11(水)
声帯溝症
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いつ頃からだったか、1人カラオケ中、ちょっと高い声を出そうとすると、喉に何か引っかかって、裏声を出そうとすると声が割れるみたいになりました。
最初は、今日すごく調子悪いなーくらいに思ってて、気にも留めてませんでしたが。ここ1年かそこら、カラオケもホントにたまにしか行かなくなったんで、単に歌う機会が減ったから声が出にくくなったかな、くらいに思っていました。 でも、気付くと近頃はいつ歌いに行っても、喉がスッキリしないような、鼻からスムーズに息が抜けて行かないようなで、高い声を出そうとすると途端に声は割れてすごく汚くなって、結局地声で無理やり出そうとするとあっという間に喉は潰れて・・・。花粉症の時期なんてとうに終わっているのに、喉に痰が絡んでいるのか?とにかく、思うように声が出ないのは本当にストレスで、別に歌を仕事にするわけでもなし、ただ歌うのが好きでたまにカラオケに行くだけだとは言え、密かに悩んではいたのです。
それでたまたま思い立ってネットで検索してみると、耳鼻咽喉科には「音声外科」というのがあるらしく、つまり、歌うときに高い声が出ない、みたいな症状は、日常生活に何ら支障はないわけなので、普通に耳鼻科では診てもらいにくいと。でも声に問題があったら、音声外科で診てもらえると言うのです。 どこの病院にでもあるわけじゃないので、アクセスの便利そうなとこを調べて、今はちょうどお仕事のヒマなシーズンなんで、会社を15時前に退社させてもらって行ってみました。
慶応技術大卒のドクターは、頸椎症とかいう症状で首が曲がらないらしい。 まあそれはいいんだけど、最初診察室に通されてから、ドクターは1つ前の患者さんのカルテか何かにずーっと書き込みされてて、こっちには見向きもしない。しばらく放置されたまま・・・実は既に診察は始まっているのか?こっちを向かないのは、首が曲がらないからしゃーないのか・・・?とか色々頭の中をぐるぐる。(実際は2分くらいだったのかもしれないけど、それにしても長く感じた。)
で、やっとこっちを向いたドクター。愛想は無い。 最近高槻駅前の藤本先生(内科)のとこによく行くんだけど、藤本先生が良すぎて、多分このドクター普通なんだろうけど、相対的にどうも、イマイチって感じちゃう。しかも、頚椎症のせいか知らんが姿勢がかなり悪く、その背格好がオタクみたい。 「どのくらいまで声出るの?ちょっと出してみて」 と言いながら、パソコンにつながったオモチャの鍵盤みたいなのを叩くドクター。そしたらピアノみたいな音が出る。 「あー、あー、あ〜〜」 ドクターもピアノの音に合わせて声を出すけど、あの・・・めっちゃくちゃ、音程外してますけど。
あんまり高いとこまでは出ないね、とか言われつつ、突如カメラで喉の奥の写真を撮ることに。3月頃に藤本先生のところでやった胃カメラを思い出し、内心焦る。 やっぱり苦しくて、思わずえずいたら、全然奥まで入れてないのに!と不機嫌になるドクター。なんやねん。でも頑張って何とか写真を撮られました。
5枚の写真を並べつつ、別に何も出来たりもしてないけど・・・と、明らかに問題はないと結論付けたそうなドクター。まぁ、何も無いなら何も無いで、単なる練習不足とか、筋トレずっとやってなくて腹筋が弱っちゃったとか、そういうことならそれでいいんだけど、と思っていたら、 「ここよく見たら線入ってませんか?」 と、いきなり写真を指差すドクター。私には、あんまりよく分かりませんけど。でもドクターは線が入ってると言って譲りません。
「声帯溝症(せいたいみぞしょう)ですわ」 (後で改めてネットで調べたら、正しい読み方は「せいたいこうしょう」のようだったが・・・) ドクターがおっしゃるには、声を出す器官=声帯のところに線が入って、そのせいで声が出にくくなる症状のことらしく、でも若い人には少ないみたいなんですが・・・。 半信半疑のまま、 「じゃあ、高い声が出ないのはそのせいなんですか?」 と聞くと、 「はい、そうです」 と断言。
なんか、どうしても治療したければ手術とかもあるが、軽度だから別にそんなことせんでもいいと思いますけど、と本当にどうでもいい事みたいな口調でドクターが言うので、だんだん腹が立ってきて、 「もちろんそんな手術なんて考えてませんが、頑張ってまた練習すれば、高い声も出るようになりますか」 と尋ねると、 「もし将来歌を歌うとかそういう道に行きたいと言うんであれば、音大なりボーカルスクールなり、ちゃんとした発声を身につけるならね」 みたいな大層なことをおっしゃる。だから私は別にそんなプロフェッショナルを目指したいわけじゃないんです、と言ったけど、どうもピンと来てないようなドクター。やっぱ、こんな風に悩む人は、普通は声を使う仕事をしてる人に限られるんでしょうか?ただの素人が、高い声を出して気持ちよく歌いたいと思うのは、そんなに変なことなんでしょうか?
結局色々言ったり言われたりして、診察に30分以上かかったんですが、だんだんドクターと話すのにウンザリしてきちゃって、特に、 「自己流でずっと変な声の出し方をしてたからこんなこと(=声帯に線が入る)になっちゃったのかもしれない」 みたいな事を言われて、何とも言えない気持ちになりました。 しかも、写真を撮られたせいで医療費がものすごい高額・・・。6000円近くしました。まあ、写真のおかげで声帯溝症が分かったので、文句は言いませんが。後で口コミを見たら、写真を撮るのがお好きなようで、普通にカゼで喉が痛い人とかでも写真を撮って高額請求する人のようでした。
・・・にしても、私はもう裏声が出せなくなってしまったんでしょうか。 思わぬ診察結果に、正直動揺しています。 めっちゃ筋トレして、お腹から声が出せるようになったら、声帯の溝も気にならないくらいに、ならないんでしょうか。 でも、今からそんな筋トレするかっていうと、まぁ、ちょっと厳しいかなーとも思いますけどね・・・。
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