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2004/03/28(日)
toyの話
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伝えたい事が沢山あって…それを伝えられない自分が居て。
ガキの頃TV見て歌番組で笑ってる歌手に憧れて。
『いいなぁ…』
中学に入ってロックってのに出会って。 まぁバンドブーム直前の若い奴等がくすぶって爆発寸前のエネルギーが溜ってる感じの状態を目の当たりして。 そんときに良く聞いてたのがBOOWYとTM NETWORKなんだけど。 どちらも坊主頭の俺等には衝撃的なスタイルでさ。 今はもう古いけど、あんなカッコして歌ってる奴等ってすげえ大人に見えてね。 歌詞の内容は意味不明で、出立ちは黒服だけどソレが妙にカッコよくてさ。
『いいなぁ…』
高校に入ると本格的なバンドブームが到来。 バンドやる奴とゲームやる奴、女に走る奴…そんなモンだよね。 まだ不良と言う言葉と学ランって言葉が残ってた、校内暴力沈静下の時代。 みんな何者かになりたくて自分の居場所探して… 不良にもなれなくて、家にずっと篭もるのも出来なくて、そんな奴等が何かしようとしたら『バンド』があった。 とりあえず近くの仲間とは呼べない程度だけど、ギター弾ける奴、そいつの連れでベース持ってる奴、ギター弾きたいけどある理由で弾けないから、歌いたいけど歌下手だからドラムに収まった俺で『バンド』組んでみた。 ボーカルはとりあえず歌いたいって奴。 で、やる曲は簡単って理由とみんなが共通して好きなBOOWY。
自分の機材なんて当然安物のギター、ベース。 ドラムなんてスネア、ペダルなんて無くてスティックのみ。 それも初めは『自分に合ったものを色々試した方がいい』なんて教則本に書いてあったもんだから、訳わからずにメーカーから出てる、一番太くて長いヤツとスティックの先が三角になってるヤツ買ったんだよ。 バカだよね、オーソドックスなヤツ普通買うよね。 『みんなが使ってないのがイイ』だって。 だいたいみんなが使わないのは理由があるからであって、それすら反抗したくなる時期だったんですな。
まぁそれでスタジオに入って…の前にまずスタジオ会員になって金取られてさ、次にスタジオ入ってアンプの使い方なんて知らないモンだからいきなりフルテン!(ボリューム最大って事) そりゃスタジオの親父に、めちゃめちゃ叱られるわな。 でも俺等は悪びれもせず、『だったら書いとけっ』だって…最悪。 で、『今から俺達はBOOWYだっ』て音出した訳だ。 …もう無茶苦茶なんだよ…で、『なんか違うね』なんて。 そりゃそうだ歌のキー合わせはおろか、パターンも違えばエフェクターなんて知らない、ドラムはテンポ無視の8ビート……ありえないっ!
『…なんか違う…』どころか、『誰の何の曲?』ってな訳。
それでも“俺達BOOWYのコピーやってる”なんて嬉しそうに周りに話してた。
スタジオの中、いつでも気分は武道館だったよ。
そのうち除々に色んな事分かり出したメンバーが機材集め出して、俺もバイトしていきなりドラムセット買ってね。
『どうだっ!』
実家で周りの迷惑返りみず叩きまくって。
近所のババアが『最近聞ける様になったわね』だと。
いまでもREC時、たまに使ってます。
月日は経って高校3年の秋、学祭シーズン到来 。 いつの間にか俺等のバンドは『学校一上手いギターとドラムがいる』なんて言われる様になった。 今あの頃のテープ聞くと笑うしかない。 アレで学校一って…レベル低っ!
今日はここまでにしとくよ。 今のうちにあの頃思い出したくなって書いてみたけど。
どうだった?
だいぶ省いたけどね。
バンド始めたきっかけってなんだったかな?
もう一度笑うため、スタートするために振り返ってみました。
続きはまたいつかの機会に。
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