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2011/05/16(月)
被災地へ3 禁じ手の嵐
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「 発電機 どうするの? 」 知り合いに電話かけまくったが 借りられない うちだって屋根が壊れてるし買うほどお金もない。 ところが トリックさんがショーをやった“佐倉草笛の丘”さんのご協力で トリックさんがあっさり借りてしまった。 僕も覚悟を決めるしかない。 それからと言うもの 僕の心の方の荷の重さに 随分苛まれました。 ほんのひと時でも 音楽によって癒されて欲しい時僕は、 いい曲を選んでライヴをする。 根本に問題を抱えた事に気付かないまま選曲…そんなだから途中まで弾き語ると全てが 壁にぶちあたり ため息と 「ああ いやだ〜。」と言う言葉にかわった。 正直 つらかったっす。 後で 気が付いたのは、出来る訳がないという事。 つまりこう…いい曲とは、大切にしたい“何か”を歌っている。 それは ふるさとだったり、家族だったり、恋人だったり…。今回歌う相手は 石を投げれば当たる確率で どれかしら、下手をすれば その殆どを 失った人たちなんだから…。 それに気付いたら 涙がとまらなかった。 さらに 明るい楽しいいつもの少年院慰問でやるようなショーにする事も許されない あのスタイルはトリックさんや トリックさんごしに知り合った大道芸人さんが原点、今回はトリックさんとブッキングのステージ。つまりダブるキャラでは返ってつまらなくなる。 こんなに切羽詰まった事はない。 いい曲で泣く人がいるのはいいが 癒しの涙と、生傷えぐられる涙は正反対。 禁じ手の嵐に吹かれながら 地元でのステージを二つ抱え 時間ばかりが過ぎました。
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