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2006/01/12(木)
ノンタイトル
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人には それぞれスタンスと言うものがある。それをちゃんと持ったひとほど輝いて見える。 置かれた状況によりスタンスが変わる事事態をひっくるめてスタンスと言ってしまえば それまでだろうけど。 それは 善悪や正しい間違ってるといった単純な事ではない。どうすべきかは おそらく胸の痛みが教えてくれるのだから。 ・・・・・・・昔と呼んでいいくらいの過去・・・・・ 世話になったこが 波の穏やかな海辺で泣きながら言った。 「私は この町を出られない。あの人のことは諦めるしかない。」 僕は 言った。「…あのさ・あいなよ。この町出なよ。なんで 当たらないで砕けるの? アイツのいる町にいきなよ。俺がアイツにあわせてやるから。なんとしてもあわせてやるから。気持ち伝えないで諦めるなよ。ふられるならちゃんとふられなよ。」 アイツとその子がどうなるかは僕の判断基準ではなかった。 自分の一部を殺そうとしてる涙を見るのがどうにも耐えられなかった。 ちゃんと燃え尽きようとしてる恋心ならば、さらさらの灰になり風に乗って消えてゆくと思った。でも燃えてるモンに無理やり大量の涙かけて消しちゃうと白い煙がモクモク上がるわ、後には硬い真っ黒な炭が残るわで、後が大変だとそれだけは思った。
彼女はその後ほとんど身一つでアイツのいる町に移り住んだ。
美しい恋愛小説のようにはいかないのが現実だろう。 彼女とアイツは 結局はくっつかなかった。 僕にしたって無理やりくっつけようなんて野暮なことは考えもしなかったし、でもあの時思わず勝手にした約束だけは忘れてなくってその後も多少の余計なおせっかいを焼いたのを覚えてる。 あれから ○○年 彼女は体格のいい優しい目をしたダーリンと 元気なオチビちゃんたちに恵まれ、ダーリンの作った甘いケーキにあのころより少しだけ太ったようだ。
勝つか 負けるか 得るか 逃すか 正しいか 間違ってるか 善か 悪か・・・・。
それらにすがるかのごとく判断基準にしてるうちは たぶん本当に自分のことを信じてるとはいえない気がするんです。
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