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2004/09/24(金) 思い出の詰った箱だったんだ。
 今日 Yさんの実家から ピアノが運び出されました。

 子供たちは成人し、今は誰も弾かなくなったピアノ。

 そう考えると、楽器としてのピアノを楽器としてよみがえらせ、

より多くの人にその音色を聞かせるのだから

こんなに嬉しい事は無い・・・・筈でした。

 いえ それはそれで、その通りなんです。

 と言うより そうしなければいけない。

でも、考えても見なかった 切ないものがありました。

 Yさんの実家で、最後に見た、そのピアノは、

僕には、思い出の詰った箱に見えたんです。

 昭和のある時代、幸せな家族のステータスのように、

購入され、Yさんと妹が、学校で覚えてきた“猫踏んじゃった”

かなんかキャーキャー言いながら弾いてて、

それを満足げに、目を細めながらみてる

お父さんの姿が、急に開けて、今までに無く明るくなった縁側に

ダブって見えた気がしました。

 この家族のいろんな泣き笑いの歴史を、見守ってきた

黒い大きな箱。

 Yさんの、そして妹の成長を障子の隙間越しに見守ってきた

であろう大きな黒い箱。



 そのピアノがいつ、Yさんがいくつの時に

購入されたものなのかも厳密には解らないけど、

 玄関先で、黙ったまま腰に手を当て、思ったより軽がると、

クレーンに引き上げられるピアノをじっと見てる

お父さんの後姿に、僕の頭によぎった風景は

当たらずとも遠からずだった気がしました。

 今夜 僕が、その黒い箱に、久しぶりに、楽器としての

スピリットを、吹き込まなきゃ、でもすでに詰ってる

思い出越しに、お母さんとYさんは、そのピアノの

音色を聞くだろう。

 そんな思いが先走って、無理を言って調律を

間に合わせてもらってる。

 エノティカの店長さんにも、よーくお礼を言わなきゃ。

 色即是空 空即是色 って、言葉の意味が

ちょっと深くわかった気がしました。


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