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2004/08/21(土)
悪夢の見方
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恐い夢を見ました。
夢の中で僕は売れっ子のマジシャンでした。
公演毎に、拍手喝采を浴び、アンコール
までで起こります。
でも、そのたび言い知れぬ 不安と孤独感に
襲われるのでした。
毎晩、お客さんの喝采、もっと見たいと言う、
賞賛の声に、うなされ夜中に冷や汗とともに起きて
冷たい水をがぶ飲みします。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
彼はいつしか、“捨てネタ”(お客さんに、手土産代わりにとまたはギャグで、わざと種明かしをする手品)
を、アンコールでやるようになりました。
そんなに見たいなら 自分でもやってみたら?
って言うささやかな可愛げのあるいやみのつもりでした。
でもプライドの高い彼は、その捨てネタさえも、
それぞれの公演で使ったら二度とはやらず、
新しい捨てネタに変えました。
いつしか、本番考えるのも大変なのに、
捨てネタ考えるのが、苦痛になってきました。
以前本番に使ったネタをおろすしかありません。
そうしている内に、 全てのネタの種を
やっては明かすようになっていきました。
夜中の冷や汗は、ステージ上でも出るように
なり、とうとう、全てのネタの種を明かしてしまう日
もう後がない、おまけに仲間のマジシャンからは
非難を密かに浴びてる。
ヤツのショーは営業妨害だって。
心臓は弱く早く波打ち 体には力が入らず
立っているのがやっとのステージ中・・・・
のところで目が覚めました。
現実の僕は、心臓バクバク、冷や汗だらだら
でした。
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お察しの通り、 この夢は、現実には起こりえません。
捨てネタにはなりえない、つまり例え種がわかったとしても
普通の人には、絶対真似できない技の数々を
本物のマジシャン等は持っているのです。
僕はマジシャンと3文字違いのミュージシャン。
考えてみたら、捨てネタだらけです。
レッスンに来た生徒さんにも
これはもったいないから 教えない
って言うピアノのトリックの一つぐらい
持っておこうかな?
と 現実に帰って 思いました。
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