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2004/07/28(水)
今日は 誰とも 会わないで
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2004/07/28(水) 09:47
今日は 誰とも 会わないで
今日は、誰とも会わないで 過ごしたいんです。
落ち込んでいると言うのではありません。
どうか心配なさらないでください。
今になって 大野雄二トリオの演奏が、
別の形で効いて来てます。
僕にとって偉大な 大野雄二は、独学でピアノを学んだ
そうです。
僕の心を揺さぶる曲を、そしてフレーズをたくさん持ってる。
揺さぶられ始めたのは 思春期でした。
実際に、生で聞いて、それらに触れてる間、
僕は、その凄いエネルギーに巻き込まれ嬉しくて
嬉しくて仕方なかった。
尊敬するフランクペリーさんに教わった
のと同じトリック使ってる。
あのグリッサンド やってるとき、腰が浮いちゃう
感じすげーわかる。
このソロフレーズ弾いてる時 右足が上がっちゃう
感じすげーわかる。
このメリハリのつけ方って、ジャズに触れてないと
簡単に薄れちゃうんだよな〜。
って、喜びとともに、ライヴの時思ったことが、
すべて、すべて、僕の胸のうちを グリングリンと
かき混ぜて、苦しくってしょうがない。
僕が遭遇しそうになる殆んどの 痛みや苦しみは
いらないものです。
痛みや苦しみは、芸術家とて自ら望んで 味わうのが
決して賢明とは思わない。
それは、望まなくても、必要なものを得るために
勝手に与えられるものだから。
その僕が、珍しく、久しぶりに、この苦しみからは
逃げても避けてもいけないと思ってる。
何か大事なものを 自分の音に変えるために必要な事だから。
ここんとこそういうことがなかったから、
むしろ心のどこかでホッとしてる気もする。
考えてみたら、僕の生徒さん達が、その必要な分の苦しみを
乗り越えてる姿を、いっぱい見てきてる。
その苦しみが、必要最低限でありますように、
苦しんじゃった分は、仕方ないから、
ちゃんと暖かいものに変えて実になりますように、
と言う願いとともに。
芸術家は苦悩するのが商売だみたいな勘違いのもと、
良かれと思ってか「苦しめよ」なんていう
励ましの言葉を、頂いた過去がありました。
それを言っていい人がいるとしたら、
僕が、師匠 と呼べるか、何かの道をちゃんと究めてる
人です。
それにしても、僕は誰に対しても、
人を覗きこむようにして、前後の言葉もなく
「苦しめよ」 とはこの先一生言わない事でしょう。
余計なこと思い出しちゃいましたが、
そういうわけだから、今日の僕は、珍しく、
誰にも会いたくないけど、落ち込んでるのではありません。
皆さんに 今までより良い音聞いてもらえるように
頑張ってみます。
Ｐ，Ｓ 言うまでもないことなんですが、クールに読むと、
なんか 生意気な感じもしなくもないので、付け足しますが、
大野雄二と言うピアニストは、僕にとって雲の上の存在。
読みようによっては 同じレベルの演奏を僕が出来るようにも
読めちゃうかもしれませんが、僕は彼の足元にも及びません。
大変尊敬しています。
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