今日も生きてる。明日多分。今日は どんな人、どんな事に巡り合えるかな?
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2004/03/31(水) 発表会ライヴが終わって・・・・・・。
2004/03/31(水) 12:04
 発表会ライヴが終わって・・・・・・。

  

 今回の 発表会ライヴは、前回までとかなり違っていました。
 
 みんな 協力し合い、 楽屋も楽しく過ごせたと思うんです。

それは、 相変わらず 講師のが感動しちゃうぐらい

嬉しく ありがたいことです。

 それに加え、かなりいろいろ それぞれの 物語があったようです。

 それについては 講師の僕もなんですが。

 歌には その人が現れるって言うけど、まさに ソレでした。

緊張を吹っ切る とか、そういうレベルでは既になく・・・・。

 前ふりの紹介文で 発表会までの日々をあまり詳しく

振り返ったら 泣き出しちゃって 
 
 歌えなくなっちゃうんじゃないか

って人も、1人や2人ではなく、とにかく

濃かったです。 

 出演者の そんな所まで、伴奏してて感じ取れたのは

それだけ、いざステージに上がったら 

かなりのレベルで雑念を捨て、みんな素直に 自分らしく

歌えてたって事だと思います。

 とにかく みんな素晴らしかったです。

 僕が、ボケかまして、つまらない冗談で 場を和ませるなんて

小技を 変に屈指しなくても、緊張までをも味方につけて、

心から音楽を楽しんでくれました。

  

 普段の僕は 自分をゆめゆめ信じきって生きてるわけでは

ありません。

 
 でも曲が始まって、終わるまでの数分間、自分を信じきることは、

出来ます。

 今回は、伴奏という立場にあって 出演者をも、これまで以上に

     信じ切ることが出来ました。

 僕の、MSミュージックのメンバー全員への感謝の気持ちもさることながら

最大の収穫もう一つが、それでした。

2004/03/27(土) とんでもなく濃い一日でした。
2004/03/27(土) 23:19
     とんでもなく濃い一日でした。
 発表会ライヴ 無事終わりました。
 
 来てくださった皆さん、出てくださった皆さん、
 
   ありがとうございました。

 今 僕は、 正直 放心状態です。

 多分 文字にしちゃうと、おんなじことまた言うと思いますが、

後日、感謝の言葉を言い直すと思います。


 いろんな思いが一気に来ちゃってて、・・・・・・・・・・。


 30曲 位ですか? 厳密に曲数 数える事さえ出来ません。

 それぞれの 歌い手さんたちから受け取るものを、サポートするように、

ピアノを弾きつづけました。

 そう 今日の ヒカルは 伴奏が殆んどで、しかも、立場上先生と生徒さん

ではありますが、ほぼマルマル 脇役に徹していたわけで、

出演者の皆さんには、ステージに上がったら、僕を先生だと思わないように

と 言いました。

 それがどんな意味だったのか、自分でも身をもって 後で解った気がします。

とんでもない理想を掲げ、それを実行に移したんです。

 レッスンと正反対の事 がんばりました。

レッスンでは ピアノや言葉をもって、リズムを 強制し、強弱を指示し、

こちらから 働きかける面の多いピアノを弾いいてるわけです。

大おおにして。

 そして発表会では、「自分の思ったとおりに歌ってください。

もし 元唄と違う所で出ちゃってもかまいません。ピアノがあわせます。

もし サビじゃないところで 気持ちが盛り上がったら そこをサビとして

歌ってもいいから、ピアノもその通りついていくから。」と言いました。

 長く歌を習ってる人にも、まだ日の浅い人にも同じ事を言いました。

どこまで 自分が生徒さん達を信じ 音楽で一つになれるのか、

挑戦した訳です。

 多分 前回の発表会と 同じことをやっていてはいけないから。

メロディーラインを伴奏側で 引っ張ってのせるやり方を 

普通はするでしょう。 特に歌い手が初心者の場合は。

 それは 親切とも言える伴奏法でもあります。 先生としては。

 でもそれを今回 自分に許さなかった。

 だから 全体を通して、シャンソンなんかに良く出てくるルバート

(歌い手のリズムというより 呼吸で 自由に歌っていい部分)

をやってるような緊張感があり、とてつもなく疲れましたが、

凄くやりがいがあり、生徒さん達もきっちり答えてくれました。

 ある程度 音楽をやってる人にしかわからないような

言回しになっちゃったけど、とにかく生徒さん達の 個性を

最大限に出したくて、奮闘したからクタクタで、でも充実感があって

生徒さん達からいろいろなものを、一気にキャッチしたから、

心の中が混沌としてて、・・・・・・。

 どんどん訳わかんない文章になりそうだから、後日何話かに分けて

お話したいと思います。

 おやすみなさい。 

2004/03/26(金) ステージ前の 変なジンクス
2004/03/26(金) 10:21
       ステージ前の 変なジンクスのからくり。
 これをジンクスといっていいのでしょうか?

 僕は、お陰さまで やっとそこここからお声掛けいただき、

ピアノ弾いたり、ヴォイストレーナーやったり、

 弾き語りしたりして、生計を立てています。

 ステージにおいて、いまだに緊張はするものの、

あがりはせず、どうにかステージをこなせるようになりました。

 んで 一番不安なのが、次のステージのイメージが

まだ出来ていない場合です。

 もう一つ、共演者との違和感が少しでも残ってたりする事。

 何かそんなものを抱えてると、気になって仕方がない。

そうするといつも、なぜか 心を揺さぶる出来事が、起こるんです。

 自分でも不思議でしたが。 それは いつも

快感を伴うとは限らない。 むしろ不快感と共にやってくる。

 怒り という感情さえ伴う場合がある。

 ステージに向かう途中、まだ納車前の車の 代車の電気系統が

壊れたり、それもその代車が新車なのに。

 そうかと思えば、変な業者から、電話がかかってきて、

しつこくされ、終いには脅迫されたり。

 でも、そんな嫌な出来事が、いわゆる厄払いとなり、

イメージを固める為の精神力みたいなものを

引き出してくれてたんです。

 今回も 発表会ステージに当たって 

 あ これだ!   って出来事がありました。

  変な業者の勧誘電話。

 でも、その厄払いのからくりがわかってしまったので、

今回は 殆んど苦痛を受けずにかわせました。

 ジンクス とか虫の知らせ っていうのは、

偶然といってしまう事もできる。

 むしろ偶然 で済まさせる方が容易です。

 
 何かが起こり 妙に心に引っかかる、

 考えてもわからず 取り合えず前進・・・・。

時を過ごすうちに あの出来事のお陰で

その後の自分が成立したんだって気付く。

 そのスパンが だんだん短くなってきて、

きっかけとなる出来事から 今、そして

ほんの少し先の自分が占えるようになった

ヒカルでした。

2004/03/24(水)    休み
一人過ごす時間を 無になるのが 恐かったのかもしれません。
 講師として 光として なんか考えてないと落ち着かなかった。
 発表会の迫る今はなおの事。
  いきなり突き放されるように 一人の時間が出来て、
 そのお陰で、大切なものを見つけました。
 休符 は お休みじゃない、 音のない音ですなんて、
 生徒さん達に言ってるくせに、日常の休符の奏でかた、
 忘れてたみたい。

2004/03/19(金) つかの間の休息。
2004/03/19(金) 02:57
  つかの間の休息。
 皆さんお元気ですか?
 
普段から日記読んで下さってるかたは ご存知の通り
 
ただ今ヒカルは27日の発表会ライヴに向け、

悪戦苦闘中です。
 
 たくさんの方々に 支えられ、甘える所は甘えた上で

ここはオイラが頑張らなきゃ!!ってトコに 心血を注いでます。

 ここで弱音を吐いたら そんな方々に 

合わす顔がなくなっちゃうので、がんばります。

 とはいえ つかの間の休息はちゃんと取ってます。

2004/03/17(水) もうすぐ発表会ライヴ!!!
2004/03/17(水) 20:36
もうすぐ発表会ライヴ!!!
 もうすぐ発表会ライヴです。

それに向け、ヒカルの家の中は 音楽室も含め、今 

心の中もヒッチャカメッチャカです。

 ジャンル 音楽暦、スタイル、思い入れ、も違う出演者たち、

それぞれの持つ音楽をステージ上で ちゃんと出せるようにしたい。

 そんな思いから、状況によっては カラオケの生徒さんの伴奏も、

ピアノ伴奏を買って出ました。

 でもそれが僕に出来る事だから。唯一心を込めて。

 気がつくとMSMUSICって本当に

僕がやってる教室じゃなくなってました。

 現に 僕の自由にはならない。 

楽をしようと思えば カラオケを習ってる生徒さんには 

カラオケを使ってもらえば、スイッチ押すだけで済む。

でも、生徒さんや曲によっては、

「ヒカルがピアノで伴奏しなさい。」 

とすっごい説得力で言っているのはMSMUSICでした。

 ここに集まる人々の音楽への意識みたいのが集まってできた

なんかエネルギー見たいなものがあって、そいつがMSMUSIC

になってる感じなんです。

 それは、時には相手が僕であっても、「ちゃんとやれ!」

ってお尻叩いてくる。いや むしろ僕相手にこそ たきつけてくる。

 ヴォイトレ受けてる生徒さん達が MSMUSICに、

発破掛けられてるのはあまり見たことがないんです。

 むしろ そとの社会で 頑張ってるみんなに癒しさえ与えてる

感じです。 僕がそれをやってるんだと錯覚しそうになった

時期もあったんですがどうやら違ってました。

2004/03/16(火) ふざけた名前のバンド
2004/03/16(火) 11:19
         ふざけた名前のバンド
 僕の中で、ジャズは、大人の悪乗りです。
 

 ある人は、アドリヴ こそがジャズ といい ある人は、
 
ブルーノート(そういう名前のカッコいい音階があるのね)

こそが、そうかと思うと 不協和音が、

 またある人は、スウィングこそが、

 はたまたある人は、戦後のある時期アチャラから

入ってきた音楽を乱暴にひっくるめてジャズという。

 でも、みんな例外があって、まるで評論家たちを

おちょくるかのように、自由に音を奏でてる気がする。

 いつしか、僕の中では、

そんな構図全体をさしてジャズと呼ぶようになりました。

但し、もう一つの共通点は、ルールがあること。

しかもそのルールにプレーヤーは、がんじがらめにされないこと。

つまり ルールそのものより、ルールを決めた理由を大事にする

から、たとえ ルールを一時的に破っても、本末転倒って結果は

導き出されない。


 僕は その活動そのものに ジャズ を感じるバンドに出会いました。

やってる音楽は、主に昔のフォークソング。

 その音の素晴らしさ、を考えるとそれにしては

とても乱暴なネーミングで、バンド名を

「青い三角関係」という。

 知ってる人は知ってるが、知らない人は知らない(当たり前か?)

むかー〜〜しのフォークグループの「青い三角定規」のパロディー

らしいけど 男性二人に女性一人のメンバーで、

この誤解を恐れないというか、誤解をあざ笑うバンド名が好きです。

 それぞれに、コンセプトの違うファッション。
 
 それでいて、そのどれもが、流行り廃りに左右されない

ものを持っている。

 ジャズのようなあくまで気持ちいい不協和音 

 を感じずにはいられない3人なんです。

 彼等の奏でる音も まさにその通りで、声質を無理に

そろえるような、歌い方は決してしない。

 お互いの持つ、響き合える部分だけが勝手にハーモニーになり、

その気持ちよさを 味わううちに自然に余計なものが

省かれ出来たような コーラスだから、

恐るべしビートルズ世代 フォークソング世代とでもいいますか?

 いい意味で 不真面目な人たちというべきか、

そういう人たちに限って、頭で考えちゃう人たちが

3日かって作るハーモニーを 3分で作っちゃって

「ああ これいいじゃん!」なんて盛り上がってたりするもんです。

 
 心に響かせたいなら心で(ノリ)で聞き、歌えばいい。

そうすりゃ声が勝手に気持ちいとこに行くから。いつの間にかね。

 彼等のハーモニーは、言葉を使わずに、そんなことを 僕に

言ってた気がします。
 
 ロバのパン屋さん 歌ってたかと思うと、プカプカうたってみたり、

 気に入ったシンガー見つけると、惜しみなく高価な楽器を買ってまで、

その人のバックで一緒に演奏してみたり、必ずしもメンバー

3人一緒とは限らず活動してる。
 
 ここまで書いて、僕の中に浮かんできたあの三人の共通点は、

     粋  の一言です。

  そう言えば、あの三人が野暮な事言ってるのを見たことがない。

 たとえば、僕が 「ライヴやってたあの3曲目のヤツいいね。」

って言われたら、嬉しさ半分、次に期待をはずしたくない

強迫観念半分で「どこがどんな風によかった?」と聞くでしょう。

     (ん〜我ながら野暮だ)
 
 
 でも多分、彼等が同じ事言われたら、「アレはね、何となく

サビの辺りが歌ってて気持ちいいから歌ってるんです。」

ぐらいのさらりとした返答が帰ってきそうです。

 これからも 時折、ご一緒する機械もあると思いますが、

僕にとって目のはなせない、三人組です。

2004/03/11(木) 養老渓谷の・・・・・ 78へぇ〜
2004/03/11(木) 23:07
千葉県 養老渓谷の・・・・・ 78へぇ〜。
     千葉県 養老渓谷の 出世観音の本堂には、



      


        ボーズ がつるされている。
 

                    78へぇ〜。





実際に 本堂に行って見たところ。 

   ボーズ(BOSE)のスピーカーが ぶら下がっていた。
   これはJBL社とならび、結構音質にこだわりのある人の使う
   大容量に強い いい音のスピーカーです。
    皆さんもおまいりの際には 是非確かめて見てください。
    ご利益間違い無しです。


              合掌。   



ちなみにヒカルは、さすがに 和尚さんに「アレ ダジャレですか?」
 とは聞けませんでした。 どなたか 勇気のある方は聞いてみてください。

2004/03/10(水) 安全地帯
2004/03/10(水) 10:26
         安全地帯
 安全地帯に 身を置き、その居心地のよさに

 しゃばに戻るのが恐くなり、

 ずーっと 安全地帯に いることにしました。

 でもその安全地帯は 元々自分で作り出したので、食料も、

自分をいてつかせない為の毛布も、自分で確保して

いなければなりませんでした。

 いつしか しゃばで 暮らすのと同じ様に その安全地帯と

外部との接触を持ち、人とのかかわりを持ち、何とか 外に助けられ、

 時には 外の人に手を差し伸べ、それが楽しい事だと 

気付かされました。

 良く考えると 安全地帯だと思っていたそれは、木造で

火にも 嵐にも弱く 大雨の日には雨漏りさえする。

 ぜんぜん安全じゃない ところだった。

 僕は それを マイホームと呼ぶことにしました。

 今でも そこは 心の安全地帯であることには違いありません。

 是非一度 遊びに来て見てください。

僕の 心の安全地帯は 僕を 好いてくれる人

全員を 歓迎します。

2004/03/08(月) 幸せ    (今日は 詩 ね)
2004/03/08(月) 22:05
            
         幸せです。

      僕は 幸せです。

    悲しい事もいっぱいあって、

    涙が出るときもあるけど。

      
      僕は 幸せです。

    それを聞いてくれる(読んでくれる)

    あなたがいるから。


      僕は 幸せです。

    生身の自分を 世の中に 放り出してみたら

    悲鳴をあげながらも、何かに突き動かされ、

    何とか日々をつないでいられる自分に出会えたから。

     
      僕は 幸せです。  

    一人の時だって あの人は今日も頑張ってるんだろうなって

    思い浮かべられる笑顔が たくさんあるから。

     
      僕は 幸せです。

    大切な人が 不幸を嘆く声も時には聞きますが、

    それとて 相手を選んで話してる。

    選ばれし者 が僕なんだから。

      
      僕は 幸せです。
     
    更なる 幸せを 祈ってられるうちは

    多分 きっと  ずっと。

      
      僕は 幸せです。

    恩返ししなきゃって思える相手がいるうちは

    多分 死ぬ事など 考えずに済むから。

    そして 僕は 一人で生きていた事など
    
    今まで1秒たりともないから。 

    
      僕は 幸せです。

     僕の言葉に耳を傾けてくれてる

     あなた を 好き と言い切れる

     自分を見つけられたから。

    

    ありがとうが 心からあふれ出して

    とまらない。

    

    もし 最期の時が 来て、

    その時 今と同じ思いでいられたら

    きっと 僕は天国に行けるでしょう。

    ありがとう
     

    ありがとう


                
      ありがとう。

2004/03/01(月) 世の中には 不思議な事が結構あるようです。
2004/03/01(月) 10:24
は〜〜〜〜〜っ
 しばらく 日記更新できず、失礼しました。

 は〜〜〜〜〜〜っ・・・・。

って感じです。(って言ってもわからないよね。)
 
 世の中には 不思議な事が結構あるようです。

 

 Yさんの おばあちゃんが、なくなりました。
 
 日記更新できずにいる間、 またしてもいろいろな経験をしました。
 
 Yさんは お婆ちゃん子だったので、

 僕の母が突然なくなったときのように

 今度は僕が支えなきゃって、

 考えたりもしましたが、今に思えば、

 余計な心配でした。


 Yさんは お婆ちゃん子でした。

 Yさんは 元ナースなので、病名や検査結果の数字など、

素人が見てもわからない部分までわかっていて、医師の余命宣告後、

毎日のお見舞いで、その後の病気の悪化も、他の家族以上に、

克明に受け止めていたようです。

 お婆ちゃんがなくなる数日前 片身にと

Yさんに二つの指輪をくれました。

 片身だなんてとYさんは 否定しつつもそれを受け取り、

その片方を僕がもらいました。



 ある朝 まだ暗いうちに 恐れていた知らせの

電話が鳴りました。

 
 Yさんと僕が 病院に着いたとき お婆ちゃんは

息子に手をしっかり握られて 深く息を吐き

 しっかりとした視線であたり一通り見回し、

最後に息子と視線を合わせた後、なんでもなく眠るように

目を閉じました。


 それが 本当の最後でした。

 
 実は このとき 心停止から 10分以上立っていたそうです。

 「きっとYさんの事 待っててくれたんだね。」

そんな話を 後でしました。


 おばあちゃんが病室に戻ると 静かな病室には金色の朝日が

病室を満たしていました。
 
 沈黙の中 窓の外で 僕にとって今年初めての

鶯の鳴き声が一つだけ響きました。


 息子に促され お婆ちゃんの頭をなでながら、おじいちゃんが

「待ってろよ、後から行くからな。」って

声をかけたの思い出すと 今でも ちょっと ヤバイ です。
 
 静かな 穏やかな 朝が なんだか不思議に思えました。


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