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2004/02/01(日)  過去の日記
 僕のシッポ(前編)2003年5月に書いた日記です。

 こんにちは今日は僕のシッポについてお話しようと思います。
僕の後頭部の生え際に細い、長い三つ網が伸びています。
 最近は今更切れない、切るとリズムが取れなくなる・・・そんな気さえしてます。もち論ほんものです。エクステンションじゃありません。
 僕の一番大切な大切な友達の一人で足立幸太というシャンソンの先生がいて、彼は今アコーミュージックと言う音楽教室を営みつつ音楽活動をしています。(彼の話もほじくり出すと面白い話しだらけ今度ゆっくりご紹介します)幸太先生の教室の発表会ライヴに呼んでもらった時のこと、(これはかれこれ10年位は前の話です。)
 僕の前に演奏したバンドが凄かったんです。何が凄いって、メンバー全員スタジオミュージシャンなんだもの。
 バランスもテクニックもCD聞いてるみたい。何が凄いか解らない人のために、スタジオミュージシャンについて、少しお話します。
 彼らはスタジオお抱えの(フリーの場合もあるらしいが)ミュージシャンで、演歌、ジャズ、ポップス、何でも初見(始めてみる楽譜をその場で弾くこと。)で弾いてしまう音楽のエキスパートなのです。正直、有名なら上手いってものではなく、隠れた凄い人はいるんですね。
 実際なのうれたバンドなんかでも影武者のようにして、完成度の要求されるレコーディングの時だけこの人たちが、伴奏している場合があります。どのバンドか言わないし僕自身そんなに詳しくは知らないけど。  んでもって彼らの凄さに圧倒され、ノックアウトされ、俺なんかダメだ〜。うちにかえりたいよ〜。って思っちゃった。
 実際誰かと張り合う気はなかったけど、彼らの演奏を思うと自分のやってきた演奏も歌も鼻くそに思えた。因みにマ○リックスと言うそのバンドは、インスト(インストロメンタルも略で、楽器が主の構成)でしたが。 消えて無くなりたいと本気で思ったんです。
2003年05月17日 01時26分02秒




僕のシッポ(後編)
 音楽やめようと思った。もうすぐステージに上がるなんて考えられなかった。何でこんな凄い人たちとブッキングされてんの?幸太もしかして俺のこといじめてる?とさえ思った。
 最後の恥をかく決心をする。
 司会が僕を紹介する。
 この間の数分が苦痛で、まるで超特大でこピンん待ってるみたいに長くがく恐ろしかった。
 拍手がきこえてきてやがてそれがやみ、口を開くと言い訳がましいMCになりそうだったから挨拶だけして、さっさと歌に入る、一声歌い始めるまでは自分の居場所さえ解らないような言いようのない不安感と力の入らない両足の感覚だけが僕を支配していた。
 いざ歌いだすとあら不思議それまで僕の体を満たしていた劣等感が、ぱっと消え、霧が晴れたようにすっきりした感覚で最後のステージを楽しんだ。
 曲が終わり拍手の中「ありがとうございます。」とミュージシャンとして最後の礼をした。
 この時の僕には社交辞令の拍手か本当の拍手か聞き分ける力が残っていなかった。ただただ今までの音楽生活に別れを告げるべく深々と礼をした。拍手の中に よっ!みっチャン(この時僕はまだ本名でステージに上がっててみっちゃんと呼ぶ人もいた)て声がまじったときやっとわれに帰れた。
  ん?あれ・・?拍手・? そう拍手されてる。
 僕の思考の中では 拍手する人などいなかったはず。うれしかった。
拍手してくれている人たちの中にはマ○リックスの皆さんもいた。・・・・帰り際マ○リックスのかたがたに挨拶をした。「きょうはありがとうございました、本当は僕なんか皆さんと同じステージに立てるようなアレじゃないんですけど・・・。」言い終わらないうちにメンバーの一人が「みっチャンいいあじだしてるよ〜これからもがんばってね。」そういってくれた。
 ありがたかった。味・・?そうあじか!
 あまりに凄いテクニックにばかり心が打ちのめされてしまって自分の音楽のほかの要素がある事がすっ飛んでいたことに気がついた。
 そうスタジオミュージシャンにテクニックで足元にも及ばないのなんて当たり前だった。
 でも広い視野で見れば、俺も捨てたもんじゃない。確かにまだまだ思うとおりの音も声も出てないけど、さっきまでの錯覚はうち消すことが出来た。
 ってゆ〜か気がついたら音楽やめるのをやめていた。
 この時のマ○リックスのキーボーディストがデビちゃんとよばれており本名は知らないが有名な、テレビドラマのテ−マソングをかいた人で、当時後ろ髪をゴムで束ねていて、それをかっこいいと思ったわけではないけど、大事な教訓を得た記念に僕は真似た。
  僕のシッポの誕生日でした。
 だんだん僕の後頭部のシッポで僕を覚えててくれるお客さんが増えたため切れなくなってしまった。
 アップライトピアノをおいてあるお店でえんそうするとその構造上お客さんたちは僕の後ろ姿ばかりを見ることになるのです。
 子供の生徒さんなんかは必ず一度は引っ張る。
 その度ロボットに変身して見たり、
 口と目を大きく開けて「ピカ〜ッ!」ていってみたり面白いリアクション考えるのが大変です。
 今でこそ上手く歌おうとして緊張している生徒さんに、「上手く歌おうとしないでいい意味で居直って、まずは曲の情景を思い浮かべて、イントロの間に気持ちを作りましょう。」なんてえらそうにいってるけど、実は光にはそういう過去があったのでしたとさ。


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