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2005/09/14(水)
初生薩摩琵琶
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なんだかおいしそうなタイトルになりましたが、胃の働きが活発なせいでしょうか。食べ物の話ではないですよ。今回、三ちゃんと梨枝には琵琶の生演奏が入るのです。今回は薩摩琵琶(5つくらい流派があるそうです。)の方にお願いしていて、今日は初顔合わせ&稽古参加でした。
琵琶って生で聴く機会なんてめったにないですよね。正直イメージは方丈記とか平家物語とか、まあ、要するに琵琶法師で日本史歴史の教科書の挿絵とごっちゃになっているわけなんですが、どっちにしても坊さんのイメージ。絶対みなさんもそうなはず!ですよね?あ、琵琶の形はわかりますか?三味線と違いますよー。 三味線は弦が3本。琵琶は4本。(実は今回初めてしった知識。)事前に拝見したお写真も着物でしたので、和風な方をイメージしてました。
エレベーターから現れたのは、和風どころかイタリアン?ブラックスーツに白シャツ、胸には赤いハンカチで、ケースに入った琵琶はどうみてもギターっぽい。話し方も力強くて軽快で、あれあれあれ?イメージしていた抹茶っぽい、じめっとした感じがないぞ?何はともあれ、軽く弾いていただくことに。
すごく力強いんですよ、琵琶って。びっくりしました。思っていたよりずっとシャープで強い音。非常に男性的です。叩きつけるように弾く・・・はじくという方がいいのでしょうか。強く張った音と、その後ろにざらっとした、弦の震えるような音が二重になっているんですね。人を切れるほど強いんだそうです、張ってある弦は。哀しいとか寂しい、という音を想像していましたが、(もちろんそういうものはあるんですけど)もっと強い感情が吐き出されているように思いました。那須の与一の短いバージョンを謡ってくださって、情景が目に見えるようで、聞きほれました。そうそう、すごくわかりやすいんですよ、言ってることが。琵琶の効果音もすごくよくて、与一が弦を引くところ、琵琶の弦を弧を描くようにぎゅいーんと鳴らすんですが、それがすごく効果的。弦を引いて、矢をつがえた状態の張り詰めた空気が伝わってきます。なんというか、一流の人は、誰にでもわかるように伝えられるんだなあ。全然琵琶を知らなかったのに、ちゃんと伝わるし、わかるんだもんなあ。
写真はそんな素敵な琵琶奏者の友吉鶴心さん。とてもお忙しい中、殺陣の作曲もしていただきました。・・・あ!殺陣のレポートアップしてない!!ごめんなさい!!殺陣も京都から有名殺陣師の方に来ていただいて、素敵な殺陣がつきました。一幕最初の殺陣の場面、かなり期待してくださいね。今まで俳優座でやったことのない試みなのです、実は。
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