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2005/07/30(土) 中日でチェンジ
今日も暑かったですね。ロビーですらなんだかゆらりと空気が揺れているような感覚。そんなこんなで中日です。3日しかないので、毎日がおめでとう状態ですね、初日、中日、千秋楽。なんでもない日おめでとうを考えなくていいなあ。今日は昼がヴォルヴィック最終回(といっても昨日が初回)夜がエヴィアン初回でした(そして明日は最終回)。みんな朝のウォーミングアップも元気一杯で、二回やると二回目は結構だれたりするんですけど、夜に向かってますます元気になっていたみたいです。音響のドンは開演前は上で待機なので、みんなが「がんばろーね!」とかなんとか言ってるのを直接見ることはできないんですが、その声だけでみんなの調子はわかります。正直、もう芝居は安定しているし、あるレヴェルには達しているので不安はちっともありません。上がることはあっても下がることはない。実は今日、ある場面で二行ほど台詞がメチャクチャになったことがありました。でもお客さんで気づいた人はいるんでしょうか。よく聞いたらおかしい内容だけど、心情は間違ってないんです。そしてその場面、今までで一番いい出来でした。

台詞を間違えないというのは、稽古の時点ではかなり厳しくやっています。でも、とかだから、等の接続詞も、意味が同じならいいや、ではなく、本当に少しでも違えば直しを入れていくんです。それは作家が一字一句を真剣に選んでその劇を書いているから。0.1ミクロンの意味の違いでも誤魔化さないために演じる方も演出するほうも必死です。でももっと大事なことは、舞台上で動いてゆく感情をしっかり表現する事。表現するための台詞だから、間違ってしまっても気持ちが同じならきちんとつながってゆくんです。台詞をうまく聞こえるように言うのではなく、言いたいことがあって台詞を言うんです。その言いたいことを見つけてコントロールするのが役者の技術。今日、きっと間違えた役者さんはああーっ・・・って思っているでしょう。他にも思ったようにできなくて悔しい思いをした役者さんもいるかもしれません。タイミングや段取りを間違えてへこむこともあるでしょう。でも、そのことに囚われすぎないで下さい。少なくとも、今日のあの場面、本当に今までで一番の出来でした。新しい表情があって、そしてなによりも誰にも真似の出来ない、その人だけのオリジナルな役がはっきりと私には見えました。

さあ、もう明日は千秋楽。
もうこの場所でヴォルヴィックの芝居を見ることは永久になくて、エヴィアンも明日が最後。終わったらすぐにばらしが始まります。二度と同じものは創れません。それがお芝居というもの。繰り返すことはできません。先へ先へ、そのずっと先をいつも求めて進まなくてはならないのです。今日は今日、今日まではもう過ぎたこと、それをしょってまた明日、新しいところへ行きましょう!


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