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2005/12/21(水)
バイバイ黒目
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黒目は、12月9日お空にのぼっていきました。 うちに来て、ちょうど2年と3ヶ月でした。
前日の夜から、黒目の様子は少しおかしかったんだ。 私の手のなかで、眠ろうとするの。 そんなこと、いままで一度だってしなかったのに。 眠いんだけど、でもここは自分の家じゃないって、わたしの手をカミカミしてさ。
ハムって自分のにおいのするところが安心するんだよ。 だから、お家の掃除をするときも、黒目のにおいつきティッシュを少しだけ残しておいてあげるの。 そうすると、自分のにおいがするって安心してお家にもぐっていくんだ。
私の手の中で眠ろうとしている黒目が、とても弱弱しくて、「黒目いかないでね」って何度も何度も指でなでなでしてあげた。 でも、その指もカミカミってするんだ。 噛む力が弱くなって固いご飯とか食べられなくなってたのに、そんなときだけ、カミカミは強い力で・・・痛かったな。 いま思えは、黒目をつかんでいた「眠り」は、ただの「眠り」じゃなかったんだよね。 あんなにハムスターの飼育本を読んだのに、具合の悪いのを隠すって知識だってもってたのに、一番必要なときに出てこないものだね。
「お家に帰ろうね」って黒目をお家に戻してあげて、「おやすみ」って、声をかけたのが、黒目を見た最後だったんだ。
次の日の朝、わたしは寝坊してしまって、出かける間際に黒目に「いってくるね」って声しかかけなかった。 なんで、昨夜あんなに弱弱しい黒目をみてたのに、私はちゃんと黒目の姿をみなかったんだろう。
仕事から帰ってきて、「お薬の時間だよ」って見たときには、もう黒目の命は尽きていたんだ。 死後硬直がはじまっていて、目も開いたままで、命の消えた体には敷いてあったペットヒーターの熱しか残ってなかった。 あの子は悪性腫瘍だったから、逝ってしまうとき、きっと痛くて苦しかったんだと思う。 開いたままの目を見たとき、そう思った。 なんでそのとき、私は側にいてあげられなかったんだろう。
お家から出る力もなくて、お家の中におしっこシミが2〜3箇所あって・・・、ハムはきれいずきだから、お家のなかではおしっこしないの。 ちゃんと外にでてやるんだよ。
もしかしたら、あの朝だったら、黒目は待っていてくれたのかもしれない。 ごめんね、黒目。 本当にごめんね。 黒目に会いたかったよ。
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