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2003/12/17(水)
クリスマスコンサート
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15日のことですが、ジョン・健・ヌッツォのクリスマスコンサートに行ってきました。 会場は、歴史ある東京カテドラル聖マリア大聖堂でした。
照明が落ちて真っ暗になると、ブルーサファイアのような青く冷たい光が射しました。 そして、後ろの方から涼やかな鐘の音がリーンと聴こえてきました。 最初はハンドベルの演奏だったんです。 金色のハンドベルを両手に持った数十人が2列になって歩いてくるんです。 その演奏が終わると、後方の中心からジョンが現れ、白い光を全身に浴びながら客席の中をゆっくり歩いてステージにのぼりました。 その登場は、とてもドラマティックで、静かな美しさに包まれていました。
ステージに立ったジョンは、最初に「Hark The Herald Angels Sing」を歌いました。 賛美歌です。 全身が震える思いでした。 声が響く一瞬で、会場の空気が変わるんです。 聖堂の作りが四角すいのようになっていて、天井を見上げると吸い込まれる感じなんです。 まさに、その天井に彼の歌が高く昇り、吸い込まれていくようで・・・ もし魂が昇る瞬間があるとしたら、こんな感じなんだろうなあ、なんて思いました。
私の好きなカッチーニの「Ave Maria」も歌ってくれました。 カッチーニの「Ave Maria」は、懺悔の中から浄化する喜びを歌い上げているように感じます。
彼の声は力強く美しく、声が終わっても、空気の中にその心が残っているようでした。 この歌声が世界に届いたなら、きっと争いなんて止めてしまうだろう。 そんな風に思いました。
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