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2003/11/03(月)
銀杏の葉
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前に働いていた職場の近くには、銀杏(いちょう)並木があって、この時期になると黄色く色づいて私をうっとりさせてくれました。 銀杏を見ると思い出す詩があります。
これはもともと一枚の葉が裂かれて 二枚になったのでしょうか それとも二枚の葉が相手を見つけて 一枚になったのでしょうか
この詩を初めて読んだ幼き生徒の頃、「わたしと結ばれるもう1枚の葉はどこにあるのかしらん」とマセた思いに頬を染めていたことをむず痒く思い出します。 この詩の結びはこうです。
わたしの歌を読んであなたはお気づきになりませんか わたしも一枚でありながら あなたとむすばれた二枚の葉であることが
素敵な恋文です。 昨夜、ロマンティックなエンディングのお芝居を見てきて、人を好きになる気持ちの動きっていいなあ、とあらためて思ったりしています。
引用:『銀杏の葉』手塚富雄(訳) Johann Wolfgang von Goethe
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