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2005/09/26(月) 絵金さん、わもがんばるけん。
今日は、仕事で外へ出たとき、少し時間をもらって
『須崎絵金展』を見に行かせてもらった。

誰もが思ったと思うけど、あのおどろおどろしい芝居絵が赤岡町から来ているのだと思って
あ〜ぴょんは見に行ったのだけど、そうではなくて、
須崎市に遺されている(大部分が個人所蔵のものらしい)、
狩野(かのう)派時代の墨絵や白描下絵などが展示されていた。

あ〜ぴょん、絵金金蔵が好きだと言いながらぜんぜん知らなかったのだけれど、
実は絵金金蔵は、狩野派破門、城下追放された後、
かつて土佐藩家老のお抱え絵師だった頃の知人を頼り、
須崎に寄宿していた時期があるのだそうだ。

展示されていた絵は、「三国志演義」とか、中国の古い時代の貴人や布袋、福禄寿などの
絵とか、動物画もたくさんあって、狩野派であった本来の金蔵の、
絵を学ぼうとする素直な心が感じられた。

あの晩年のどぎつい泥絵を思わせるような芝居絵も何点か展示されていたけど、
その中に、須崎市文化財に指定されている須崎八幡宮所蔵の絵も2点あった。
子供の頃、八幡様のお祭りに行くと、なんかやけにどぎつい赤い色と、描かれた人物が
とても恐くて凝視できなかった大きな絵が、夜店の途切れた薄明かりの中に高々と
飾られていたのを思い出したけど、あれがそうだったのだろうか。
今見ると、血が描かれているわけでもなく、それほどドロドロもしていないのだけど、
やっぱり色がすごくて、子供が見たら、やっぱり怖いだろうと思う。

これらすべての展示の中で、あ〜ぴょんがとても気に入ったのは、墨絵の
「三ツ目小僧図」と「蓮に亀図」と、「唐獅子」。
「三ツ目小僧図」は、ユニーク。「ばー!」って舌を出したでっかい三ツ目小僧が出てきて、
二人の童子が逃げて行く絵。これ、レプリカを部屋に飾りたーい!(ないない、そんなの)
「唐獅子」は獅子の横ちょい上向きの表情がとってもいい。
でもでも、中でもすごく好きだと思ったのは、
「蓮に亀図」。この絵、細かく描かれているのは亀だけで、あとは池も背景の森(?)も、
一部しか描かれていない上にものすごくシンプル、ちゅうか、
「はしょった?」と思われなくもないほど簡単なタッチなのだけど、
池の中から首を上に のー、っと伸ばして森の方を見る亀の表情が、なんとも邪気がなくていい。
好き。 あ〜ぴょんはその絵を見ているとなんとなく禅的な世界観さえ浮かんでくるのだけど…。

そして芝居絵は、色の入ったものもいいけど、それとは別に、ほとんど1本の線だけで描かれた、
たぶん下絵(白描というのだろうか)だと思うけど、花魁みたような女の人が、
体をSの字にくねらせた姿の絵も、ず〜っと見てしまった。
このねじねじの体勢と、ちょっと苦悩げに目を細めた表情は、
やっぱり絵金や、って感じのする絵だった。

須崎絵金展は、今日までだったそうだけど、まだどっさりあるらしいし、
またやってもらいたいな。
今日はいい物を見せてもらって、わもがんばるけん!
という気持ちになった。
     


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