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2005/08/11(木)
椅子考
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今週のお気に入りナンバーは、『あしながぐも』もちろん人間椅子の曲。 BEATLESの『Come Together』みたいなノリのギターリフがかっこいい。 初めて聴いたとき、最初の方の、 「♪埒のあかぬ ことはすでに わかっている 痛いほど」 という件の「ぃたいほど〜」のところであ〜ぴょん、ズドーンと墜落。(@o@) 今日なんて、気がついたら一日中、頭の中で曲が回っていた。
蜘蛛といえば、あ〜ぴょんは子供の頃、異常なほどに蜘蛛が怖かった。 あの長い足で、しかも8本もあって、昔のトイレなんかには、 戸を開けると必ずと言っていいぐらい壁にでかいのが貼り付いていて、 それを見たとたん「ギャー!」って死にそうなほどの悲鳴をあげて一目散に逃げ帰って、もう入れない。 誰かが追い払ってくれるまで絶対入れない。 もういないよと言われても、開けたらいそうで開けられない。 あの姿と、カサカサっとした動きが平気な人がいるなんてとても信じられなかった。 何かのトラウマがあるのか、ほんとに恐ろしくて恐ろしくて、 この世で一番見たくない生き物だった。
それが、いつの頃からか、見ても「あ、蜘蛛。」ぐらいになったのは、どういうわけだろう。 強くなったとも言えるし、大人になったとも? まあ、相変わらず気持ちのいいもんではないし、壁にいたのが体に降ってきたりすれば 「うぎゃー、」ぐらいは叫ぶかもしれないが、 子供の頃の恐ろしさに比べれば、たいした進歩なのである。
しかしこの「いつの間にか」というのは、あんがいクセモノだ。 もしかしたら、あ〜ぴょんが今、あ〜ぴょん自身だと思っている自分も、 昔のあ〜ぴょん(当時はあ〜ぴょんではないが)が見たら、これはあかの他人だと 言い出すかもしれない。なんか、そんな気がする。
成りたかったものに成っていないからじゃなく、中身そのものが別人に見えるんじゃないか…、 しかし、こんなことを考えあぐねている姿を見れば、 やっぱりあれは自分だと思い直すかも、、しれないが。
『あしながぐも』は、さしたることもなく、一生を終えるのだろう。 そんな歌なのだ。
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